ウマの科学

馬の「品種」はどう確立されるのか。―ロードマップと二つの思想

馬の「品種(Breed)」とは、一体誰が、どのようにして決めているのだろう。 生物学でいう「種(Species)」とは違って、馬の品種には、人間の歴史や経済、美意識……そして「こういう馬が欲しい」という感情が深く関わっている。 今回は、馬の品種がどうやっ…

ウマの内臓と骨格を立体的に学ぶ「子ども用 解剖学模型による自学自習のススメ」

2022年から某自然史系博物館でボランティアをしている。分野ごとにグループが分かれていて、私は哺乳類分野のボランティアスタッフだ。 そこでは哺乳類の骨や内臓について学ぶ機会が多いのだが、恥ずかしいことに家での復習がまったく持って追いつかない。骨…

「途中で諦めようと思いました(笑)」—開発者が語る大絶滅展“くるくるヒップス”制作秘話

先月、上野の国立科学博物館(以下、科博)で開催中の特別展「大絶滅展—生命史のビッグファイブ」で、これまでに見たことがないミュージアムグッズ「くるくるヒップス」を入手した。 一見すると可愛らしくデフォルメされた始新世初期の小型のウマ科、シフル…

静かに変わる「ウマ科の進化」の常識。大絶滅展で日本デビューしたシフルヒップスとエオヒップスの関係とは?

我々、一般ウマ好き界隈にとって「最古の馬」といえばエオヒップスである。そして、「ウマ科の進化」の展示や解説図といえば、このエオヒップスから始まるのが定番だった。 しかし、現在、国立科学博物館で開催中の「大絶滅展」ではシフルヒップスを起点とし…

くるくるヒップスに魅せられて。科博「大絶滅展」で出会ったウマの進化

11月1日(土)から上野にある国立科学博物館で「大絶滅展-生命史のビッグファイブ」という特別展がはじまった。 科博の特別展は人気があり、開幕直後はかなり混雑するため、もう少し時間を置いてから見に行くつもりだったのだが……。そうも言っていられない事…

ばん馬は重いソリや馬車を引いても大丈夫?物理が苦手な文系ライターがAIと一緒に考える

ばん馬はなぜ重いソリや馬車を引けるのか?つらくないのか? 物理が苦手な文系ライターがAIとともに、摩擦や力の仕組みからその理由をひもときます。 力学が苦手でもわかる「ばん馬のちからの科学」。

モウコノウマは本当に野生馬ではなかったのか? ――ボタイ文化から現代の議論まで

2018年2月、米科学誌『Science』に掲載された論文(Gaunitz et al., 2018)によると、これまで“現存する最後の野生馬”とされてきたモウコノウマは、実はかつて人に飼われていた家畜馬の子孫であるという。 つまり「地球上に純粋な野生馬は存在しない」との結…