2026年、午年の年賀状イラストづくりの裏話

2026年は午年ということで、年賀状のイラストを自分で描いた。
ただ、年末は仕事がかなり立て込んでしまい、アイデア面については正直「満足のいく仕上がり」とは言い難い。

それでも、せっかく描いたものではあるので、記録も兼ねてここに載せておきたいと思う。

あえて「アイデア面で」と書いたのは、絵そのものについてはコロナ禍に描き始めた初心者であること、またコロナが明けてからはほとんど描かなくなってしまったという経緯があるからだ。
つまり、イラストの出来栄えについては「実力通り」という感じである。

モデルはナポレオンの愛馬『マレンゴ』

CLIP STDIOで描いた

馬のモデルはナポレオンの愛馬として有名なマレンゴだ。マレンゴと聞いてピンとこない人でも、ジャック=ルイ・ダヴィッドによる名画「サン=ベルナール峠を越えるナポレオン・ボナパルト」(1801)を見れば、「あぁ、あの馬ね」と思い当たるのではなかろうか。

ジャック=ルイ・ダヴィッド
「サン・ベルナール峠を越えるナポレオン・ボナパルト」 (1801)

実は当初、この年賀状イラストは、マレンゴがナポレオンを振り落としてそのまま突っ走っていくという、勢い余った構図を考えていた。
しかし、近年のナポレオンに対する歴史的評価の変化などを踏まえると、「正月向きではないかもしれない…?」と思い直し、この案は引っ込めることにした。

なお、マレンゴについては前職時代に調べて記事を書いている。

  • ナポレオンは芦毛がお好き?
  • ナポレオンは馬に乗るのが得意ではなかった?
  • マレンゴの伝説的エピソードは事実ではなかった?
  • ナポレオン敗北後のマレンゴ、そして死後……

といった話題を、ややエンタメ寄りではあるものの、興味のある方はぜひ読んでいただきたい。

pacalla.com

明治の風刺画のような「和洋折衷」を目指して

全体のデザインとしては、漠然と明治時代の風刺画のような、和と洋が混ざり合った雰囲気を意識していた。

本当は「令和の風刺画」として、もう一段踏み込んだテーマ設定ができればよかったのだが、そこまで考え切る余裕がなかった。

馬の見せ方や、年賀状にふさわしい表現のバランスについては、描きながら引っかかるものがあった。

次の午年は12年後になるが、そのときはもう少し時間をかけて、コンセプトからしっかり練った年賀状を作りたい。

ちなみにこの年賀状は、プリントパックで印刷した。生成りの紙質のイメージがちゃんと印刷できるのか不安だったが、値段の割に意外とよかった。

Instagram投稿用に描いた「飾り馬」

前述の年賀状イラストは、かなり癖の強い仕上がりになったため、「これはInstagram向きではないかもしれない…」と大晦日に思い立ち、紅白歌合戦をBGMに描いたのがこちらの飾り馬のイラストである。

 

Instagram用に描いたもの

何せ2026年まであと数時間というタイミングで描きはじめたため、突貫工事感は否めないが、その割に馬体のバランスについては素人が描いたにしては悪くないのではないかと思っている。(和種だとすると、足が長いというのはあるけれど)

ただ、私はどうも柄や装飾を描くのがあまり得意ではなく、そのあたりは少し微妙な仕上がりになってしまった。
そもそも飾り馬具についての知識自体も浅いので、今年はそのあたりも改めて勉強していきたいところである。

馬のイラストを描くときにおすすめの一冊

馬のイラストを描く際、最初につまずきやすいのが体のバランスだと思う。
特にサラブレッドをはじめとする軽種馬のような、しゅっとした体型の馬ほど全身を描く難易度が高い。

私がコロナ禍に馬のイラストを描き始めるにあたって参考にしたのが、美術・デザイン図書で知られるマール社から刊行されている、『骨格・生態・バランスがわかる—HORSE—やさしい馬の描き方』という本だ。

www.maar.com

馬の骨格構造から、ポーズ、運動時の姿、品種別の違いまで、「描くためのコツ」が非常にわかりやすくまとめられており、参考にできるサンプルイラストも豊富。手元に置いておくと本当に重宝する。

上記の公式サイトでは中身を見開き5ページ分ほど確認できるので、気になる方はぜひ覗いてみてほしい。

また価格も、昨今の物価高を考えると驚くほど良心的で1000円を切っている。お気に入りの一冊だ。